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主キリスト・イエス

【主キリスト・イエス】

 

わたしたちの主キリスト・イエスによって示された神の愛から、わたしたちを引き離すことはできないのです。(ローマの信徒への手紙8章39節)

主、キリスト、イエスとあります。

神に対する畏敬によって神の名が口にされなくなりました。神の名の箇所をその代わりに

「アドナイ(主)」と読み替えました。だから、主と呼ぶとき多くの場合、神(ヤーウエまたヤハウエ、文語訳ではエホバ)のことを指します。

キリストはヘブライ語のメシアのギリシア語訳です。メシアは油注がれた者という意味があります。王や祭司や預言者を立てるときに油注ぎをしました。これが呼称としてのメシア(キリスト・救い主)となり、救い主を指すようになり、メシア待望論につながってきました。

イエスはヘブライ語のヨシュアのギリシア語訳です。「神は救い」という意味のある名前です。この名は一般的に使われいた名前で、イエス・キリストのみに使われた名前ではありません。この名前は神ご自身がお付けになった名前です(マタイによる福音書1章21節)。

 クリスマスの季節に歌われる歌としてヘンデル作曲の「メサイア」があります。

メサイアはメシア(キリスト・救い主)のことです。この曲の第2部の「ハレルヤ・コーラス」の

♪ ハーレルヤ ハーレルヤ ハレルヤ ハレルヤ ハレールヤ

  ハーレルヤ ハーレルヤ ハレルヤ ハレルヤ ハレールーヤ

  全能の主、おさめたまわん 

  ハレルヤ ハレルヤ ハレルヤ ハレルヤ ♪が歌われます。

ハレルヤはヘブライ語です。ヤは神のことです。ハレルとはほめたたえよ、賛美せよ、という意味です。

すなわち、神をほめたたえよ、と賛美しているのです。

 

                     (牧師)