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まことの神とは(1)

【まことの神とは?(1)】

 世界中いたるところに「神」と呼ばれている存在は古代から現代に至るまで

あります。いろんなものが神として崇められ、礼拝の対象となっています。

そのことは、わたしたち人類に神を求める心がもともとそなわっていたという

ことではないかと思います。裏返せば、人類の存在するまえにすでに神の存在が

あったということではないでしょうか。

 おぼろげにしか理解されていなかった神が自らを人類にあきらかにされました。

そのお方が聖書の教える神です。

神は霊的なお方です。「神は霊である。」(ヨハネによる福音書4章24節)

霊とは、物質的ではないということです。私たちが見ることも触ることもできない

お方だということです。教会にご神体はありません。若い外国人のカトリック信徒が

来られて、イエス像やマリア像はどこにあるかと、聞かれたことがあります。

バプテスト教会にはイエス像もマリア像もありません、と言うとがっかりして

帰って行かれました。

 目で見たり、触ったりできる像は人に安心感を与えてくれるのかも知れません。

しかし、聖書の中の十戒には、「あなたはいかなる像も造ってはならない。上は天にあり、下は地にあり、また地の下の水の中にある、いかなるものの形も造ってはならない。

それらに向かってひれ伏したり、それらに仕えたりしてはならない。」(出エジプト記204~5節)とあります。

横道にそれてしまいましたが、注意しておかなければ、イエスご自身ではなく、イエス像などが礼拝の対象のようになってしまう危険性ははらんでいるような気がします。

 バプテスト教会は「神を礼拝する者は、霊と真理をもって礼拝しなければならない。」

 とのイエスの言われたことを実践しています。(牧師)