【出会いのすばらしさ】
今日(10月30日)より11月6日まで星野富弘花の詩画作品展 ~ 心やすらぐ
アート展 ~ が開催されます。
私たちの教会では月1回 (第一金曜日)に三浦綾子読書会を開いています。
作家三浦綾子の作品を読み、自由に語り合う会です。この会の責任をもっている私が少し作品の説明を入れたりもしています。
実は三浦綾子さんと星野富弘さんとは深い結びつきがあります。
三浦綾子は作家で『氷点』、『道ありき』、『塩狩峠』などの作品をこの世に送り出し、亡くなられた後も、多くの方に愛されている作家です。綾子さんの本を読んで、自殺を踏みとどまった方も大勢おられます。綾子さんの作品で救われた方も大勢おられます。
星野富弘さんもそのお一人です。お二人の対談が〈銀色のあしあと〉という本になっています。対談は1988年5月20日に綾子さんが群馬県の富弘さんを訪ねてされています。
「おれの場合、九年間の病院生活があったわけですが、入院中に勧められて、最初に『塩狩峠』を読ませていただきました。それで、今まで頭の中で勝手に考えていたキリスト教とかなり違うものを教えられたんですね。すぐその後に『道ありき』を読んだら、
『塩狩峠』のふじ子さんが三浦さんのように思えて‥‥」、
「『塩狩峠』の本を持って来てくださったのは、病院で検査技師をやっていたクリスチャンのかたです。」と話されています。 続いて『道ありき』と『光あるうちに』も貸してくれたのです。
どこに書かれていたか、忘れましたが、星野さんは「塩狩峠」の題名で、登山好きの彼は山岳小説かと思って読み始めたそうです。しかし、時間を忘れてしまうぐらいいっきに読んでしまいます。読書感は暗闇だった心に一筋の光が照り始めた、だそうです。
綾子さんの「生きるというのは権利ではなく義務です」「生きているのではなく、
ているのです」に心ゆさぶられた、と。
このあと、富弘さんは聖書を読み始めます 。 (牧師)
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