【カルトへの防波堤になる】
NHKの番組「心の時代」で、徹底討論宗教と“カルト”がありました。
牧師であり同志社大学教授小原克博さんが興味深い発言をされていました。
「ヨーロッパの事例で、フランスはヨーロッパの中でもカルトの犠牲者の数が
すごく多かった。他方ドイツはそれほどではなかったんです。どこに差があるか
なんです。フランスの場合には厳格な政教分離そのもとに公教育から宗教教育を
徹底して排除していきます。これ戦後日本と非常に似た状況です。いわばもう
宗教に対するアンテナが全然働かないんです。ですからスーッと何か入り込んで
来てもそれが怪しいものだっていうことに気づくことができない。
だから簡単にだまされるんですよ。他方ドイツの場合には基本法によって宗教教育が命じられていてカトリックかプロテスタントかちゃんと勉強しなさいと。その後どちらも
嫌いだっていう人には倫理という授業を教えて、最近ではイスラムの授業もあります。
そういうことをきちんと学ぶことによって伝統宗教の基本がまさにリテラシーとして身に
つくことがカルト的なものに対する防波堤になっているんですよ。
宗教リテラシーというものをある程度広げていくことによってカルト問題は解決するんではないかということのひとつの事例として見ることができます。」と。
私は、ドイツと日本では宗教に対するとらえかたが違うので公教育で行うことには反対ですが、伝統的キリスト教会の教えが防波堤になると思います。
この面からも福音を宣べ伝えることはとても大切なことだと思います。
※リテラシーの意味はものごとを正しく理解する能力のことのようです。 (牧師)
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