善悪の知識の木の実

【善悪の知識の木の実】

アダムとエバが楽園を追放された理由になったのは、善悪の知識の木の実を

食べたからだと言われています。

この木の実はりんごだという俗説があります。

聖書には何の木で、つけた実が何であったかは書いていません。

のど仏（正式名称、喉頭隆起（こうとうりゅうき）は英語では「アダムのリンゴ」

と呼ばれています。神に善悪の木のリンゴを食べていたところがばれて、いそいで

口にほうり込んだので喉につかえたという俗話からそう言われています。

証拠隠滅でしょうか。

　アダムとイブの過ちは神が食べてはならないと、言われた善悪の知識の実を食べた

ことにあります。善悪の知識の木の実を食べたと言うことが問題ではなく、食べては

ならない、と命じられていたことを行ったことが問題だったのです。

　イブは蛇に化けたサタンにそそのかされて禁断の実をたべたのですが、

彼らのやり取りにイブの甘さを見ることができます。

　神は「善悪の知識の木からは、決して食べてはならない。食べると必ず死んでしまう。」

と言われていたのに、イブはサタンには「園の中央に生えている木の果実だけは、食べては

いけない、触れてもいけない、死んではいけないから、と神が言われた、と言っています。

　大まかにはだいたい合っていますが、イブによってところどころ神の言葉が変えられています。

　イブ自身は神の言葉を変えて、あいまいにしてしまった、とは思っていないかもしれません。そのあいまいな点をサタンは見逃していません。

　罪とは、神の言葉をあいまいにするところをサタンに突かれるところから始まるのでは

 

ないでしょうか。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（牧師）